年中編

4月

「クラスの始まり」

進級して第一日目。年中になった子どもたちは元気に登園してきた。門から入り、喜び一杯な表情の子どもたちも、クラスの前に来て 私の顔を見ると、我に帰ったように緊張した表情になる子どももいた。クラスに入り、もう一度思い出すかのように支度を始める 子どもたちに余裕はなく、まだまだ自分の居場所ではないと感じているようだ。進級の喜びと新しいクラスでの緊張。この子どもたちの 複雑な気持ちを救ってくれたのは、新しい園庭だったようだ。新しい遊具に夢中になっている子どもたちには、本来の笑顔があった。

「年中バッチ」

「おはようございます!!」とみな笑顔で登園してきた。名前と顔を覚えながら挨拶を交わし迎えると、「先生、あのね、ちっちゃい子がね、ママーママーっ!て泣いてたんだよ。」「たしゅけてー(助けて)って言ってたけど、どうやってたしゅけたらいいのか分からなくてこまっちゃったんだー」とバスの中の様子を一生懸命伝えてくれた。「みんなはママーって!!言わなかったの?」と聞くと、「だってお兄さん、お姉さんなんだもーん!」と年中の名札を付けた胸を張って誇らし気に言った。

「絵の具の雨」

先日からテラスに絵の具をセッティングし、子どもたちはそこで自由に絵の具で遊んでいたが、大きなポスターの裏紙を渡すと よりダイナミックにぬりたくりをはじめ、それがだんだんと大きくなっていき、子どもたちは絵の具をつけた筆を振り「雨―!!」 「ピンクの雨がふりまーす!!」と遊び始めた。すると、水滴になって紙に落ちた絵の具の模様がきれいで 「わーすごい、きれいだよー!!」とたくさんの雨をふらせて遊びだした。頭から絵の具まみれになったが、子どもたちの楽しそうな 姿に止めるわけにいかず「いいよ」と言って私も楽しんだ。終わってから子どもの顔を拭きながら「楽しかった」と言う姿に 子どもの「楽しい」という思いから生まれてくる自由な発想に勝るものはないと思った。

「私のママはね」

白い紙にマジックを使って母の似顔絵を描いた。MはYとTと一緒に絵を描いていた。Tが早く描き終え、次にYが描き終えた。Mはゆっくり丁寧に作業を続けていた。ふと出来上がったYの絵を見て、「あ!まつげを描くのを忘れた」と言って、まつげを描きたしていた。「Mのママもまつげがあってステキだね」と絵を見て私が声を掛けると「そうなの。ママお化粧してるとまつげが黒いの」とMが話した。思わずお化粧してないと、どんな感じなのか聞くと「肌色なの!」と笑って答えた。

5月

「マリア様のお心なくなる」

今日、子どもたちと棚の上にあるマリア像を下に降ろし、花で飾り、その前でマリア様の話をした。 聖歌「マリア様の心」にそって一番から五番まで、いろいろなマリア様の心について話したところ いつになく真剣に話しに聞き入っていた子どもたちの姿が見られ、話を聞きながら、シャツの中を のぞいては「ぼくのお心も!」と言っていた。その後、着替えていた子どもたちの会話では、何かを したお友だちには「そんなことしたらマリア様のお心なくなっちゃうよ!」と言う子、服を脱いで 「ほら、ぼくのお心もマリア様と一緒のお心だよ」と友だちに見せている子もいた。 本当にマリア様のように純粋な心を持っている子どもたちに、心が洗われる様だった。

「 Cくん かっこいいよ」

朝のバスの中で、Hの帽子をひっぱり、リボンをちぎってしまったC。バスに乗っていた先生から報告を受けている私の姿を見て、しゃがみこんで泣き出した。私はCくんを抱き、「お話してくれる?」と言うと、ヒクヒクしながらも「あのね、遊んでたら強く引っ張りすぎて切れてしまったの・・・」と話してくれた。 「ごめんなさいはしたの?」と聞くと、「うん」と言う。私は「悪いと思って、きちんと話してくれるCは、とってもかっこいいよ! だから大丈夫よ!」と言うと、傍にいたAも「Cのお話聞いてて、かっこいいと思うよ!」と言った。その一つひとつに「うん、うん」とうなづくCはすぐに泣き止み、着替えを終えると、すっかり笑顔になって泥遊びのほうに駆けていった。

「マリア様のありがとう」

昨日捕まえたダンゴ虫に落ち葉をあげ、テラスで観察しながらAやMと話していた。 「昨日、マリア様にお花あげたんだよ」と言うA。「マリア様きっと喜んだね」と私が言うと 「うん、お心で聞こえた。マリア様が『ありがとう』って言ってくれたんだよ。」と話していた。 すると横にいたMも「私も、折り紙でお花を作ってあげたら、マリア様がお心で『ありがとう』 って言ってくれて、私のお心もポーッと温かくなったんだよ。」と教えてくれた。

6月

「ぐるんぱだったよ・・・」

帰りの時間に、絵本「ぐるんぱのようちえん」を読んだ。読み終わり、「最初は一人ぼっちだったぐるんぱも いろいろなことに挑戦して、失敗してもあきらめないで頑張ったら、最後はみんなに喜ばれて友達たくさん できたね。」と語りかけた。友達は自分で作るものだということを伝えると、Cが「Cちゃんも年中組になって すぐお友達いないって泣いちゃったけど、今はいっぱい作ったよ!」と言った。すると、U、Y、S、Oも手を挙げた。

「僕はみたよ!!」

帰りの会で宗教の話をした。天地創造のはなしをして、子どもたち一人ひとりを神様が創ってくださったことの話をした。そして神様は子どもたちみなからは見えないが、神様には一人ひとり見えていると言う話をした。すると、話を聞いていた時は静かに聞いていた子どもたちだが、「さようになら」を して椅子を片付けている時にKとTが私の元に来て、耳元で「先生、僕ね、神様を見たことあるよ」と話に来た。

「宝を探そう」

Sが「先生、お砂場誰もいないよ~! こんなに広いから宝探しをしよう」と言ったところから遊びが始まった。 「じゃあ、お山を作りながら宝探しをしょう」と提案し、山を作り、宝を探した。小さな貝を見つけると、Hは 「みて~!!これは恐竜の骨じゃない?」種を見つけると、Sは「ねえ~!!魔法の種だよ~」など、石を見つけると 「宝の石だね」と言ったり、何かを見つけるたびにイメージを膨らませながら、山が大きくなっていくのと一緒に 楽しんでいた。

「もったいない効果」

先日から、節電の話をしていたので、電気を少し暗めにすることは慣れてきたようだ。しかし、水を出しっぱなしに したり、キーボードの電源をつけっぱなしにしたりすることは、まだあり、私が毎回「もったいない」と言って 止めたり、切ったりしていた。この日も、同じようにキーボードの電源を切ると、Nが「もったいないね、もったいないばあさんが来ちゃうよ」と言った。すると、周りにいた子が「♪もったいないことしてないかい・・・♪」と盆踊りの 曲を歌い始めた。そして、もったいない事がないかを探し始めた。

7月

「カブト虫のお墓」

クラスで育てていたカブト虫の幼虫が二匹、さなぎになり、寝床を作って成長を見守っていたが 一匹がその中で死んでしまっていることが分かった。そこでカブト虫の成長を何時も大切に見守って いたRとお墓を作ることにした。私が「どこにする」と言うと「ルルドのお池にしよう」と言う。 私がそこで「マリア様の近くだもんね」と言うと、「うん、カブト虫さんがマリア様と一緒にいたいって いってるよ!」と答え、二人でお墓を作った。そしてRは落ちていた木の枝を取り、「ねえ、これお墓に 立てて!マリア様が直ぐに見つけてくれるから!」と話した。死んでしまったカブト虫のことを思いやる Rの姿に心が温かくなった。マリア様のことも常に身近に感じていることも良く伝わってきた。

「感性を育てる」

誕生会のベリーラブさんのハンドベル演奏。たくさんのベルを自由自在に操り、音を繋いでいるメロディーは心に染み入る音色だった。保育室に戻った子どもたちは体操服に着替えながら、「ベルの音可愛かったね~」 「ベルが歌っているみたいだったね!!」と話をしていた。「今度はどんなのをみられるかなー」と、子どもは 楽しみにしていた。

「いつでもあえるように」

昨日からの折り紙制作の続きで、今日は天の川の両岸に織姫と彦星をのりで貼った。 また天の川に星などを描きたい子は自由に描いていた。多くの子は天の川を塗りつぶしたり 星を描いていたが、Eの作品には、天の川にたくさんの橋がかかって描かれていた。「出来た」 と持ってきたのを見て、「橋を描いたの?」と聞くと「うん、だってこうしたら、いつでも 会えるから!!」と答えた。今日、導入として七夕物語の絵本の読み聞かせをしていたが それを聞いて「かわいそう」と思ったということだった。

9月

「赤ちゃんの人形」

先日赤ちゃんの人形を部屋に置いてみた。赤ちゃんが生まれた子も多く、ままごと等で活用できるか・・・と考えた。 普段ぬいぐるみなどあまり触らない男の子も興味を持ち、そっと抱っこする姿も見られた。先日、弟が生まれたばかりの Kは、しっかりと首を手で支え、背中をトントンと優しくたたいてあやす姿。Tは赤ちゃんの人形を抱っこしたかと思うと 服をまくりあげ、自分のおっぱいをあげていたり、下の兄弟がいない子どもたちはずっと人形抱きしめていたり・・・と 本物の赤ちゃんのように、皆が気をつかい、優しく接しようとする姿が見られた。

「やさしさ」

降園バスでのこと。バスの中で突然年少の子が「ママに会いたい」と泣き出した。すると、隣に座っていたRが始めは少しその様子を見ていたが、途中で「ねっ!ぼくを見て!」と言い、変な顔を作り、おどけて見せた。それを見た年少さんも泣き止み、少し笑顔になると、Rも嬉しくなったのか、もっと変な顔をして見せていた。

「こころをこめて」

昨日に続き、ふれあいでーのハガキ書きをした。「これはどっちのばぁーばのハガキ?」と確認して絵や文を書いている子や 夏休みに一緒に過ごした子は思い出を絵にしていたりと、一人ひとり違ったとても心温まるハガキができていた。 「おじいちゃん、おばあちゃん、みんなのハガキを見たら、嬉しくて泣いちゃうかもね」と言うと、Yが「パワーアップして 100歳まで長生きできちゃうよ!!」と言った。みんな笑顔いっぱいだった。

「お祈り」

お帰り前に、明日の総合避難訓練が台風の接近に伴い中止になったことと、関西地方では土砂災害があり、次の台風によって土砂崩れやダムの水が溢れて大変になるところがあることを話した。ニュースを見て、お母さんに分かりやすく教えてもらっているのか、子どもたちは、日本中で起こっていることをよく知っている。「頑張れって応援したいけど、まだ幼稚園の子どもだからそばにいってあげられない・・・」というOに、「お祈りならできる!」とCとHが言った。

10月

「せいびのこころ」

ボリビアのペープサートを観た後、保育室で子どもたちにペープサートの感想を聞いていると、Sが 「お兄ちゃんが学校から帰ってきて、俺の作った貯金箱みたらさ、『あ!ボリビアデーか・・・』って 言って、お兄ちゃんね、おこづかいいっぱい入れてくれて、もう一人のお友達のために持っていって あげてねって言ってた!!」と嬉しそうに話した。心がポカポカ温かい気持ちになった。

「子どもとしての思い」

この日は落ち葉の形に切った紙に、ボリビアのお友達や困っている人にどんなお祈りをしたいのかを聞いて 書いた。私の導入も分かりづらく、言葉にするまでにいろいろと悩ませてしまった部分もあったが、子ども たちなりに、思いを伝えてくれた。だいたいの子は「ご飯が食べられない子にごはんを」「家がない子には 暖かい場所を・・・」と言っていた。それだけでも子どもたちなりの考えが伝わってくるが、Tは「家がない 人のために、マリア様、大工さんを送ってください」と言った。大人の私では考え付かないお祈りに驚いた。 彼なりの思いを伝えてくれたようだ。

「感謝して」

昨日のおいもほりは豊作で、子どもたちにもいい思い出になったようで、登園すると「また行きたいな!」 「昨日はおいもの天ぷらにしてもらった。」「うちは大学芋!」とそれぞれのお家でのおいもメニューを 自慢し合ってていた。お弁当の時間、お弁当の中にもさつまいもは形を変えて、美味しそうなおかずに なって入っていた。子どもたちはまた自慢しながら、お母さん、畑の人、そして神様に感謝して 嬉しそうに食べていた。

「生まれた意味」

「先生!!私はどうしてうまれたか知ってる?」とMが質問をしてきた。「どうして生まれたの?」と聞くと 「あのね一人で寂しくないように、とママを独り占めしないために、私がいるんだよ!!」と答える。 「独り占め?」と疑問に思っていると、「お姉ちゃんが一人だと寂しいし、二人いたら独り占めしないで 二人でママと一緒にいられるから、私を生んだんだよ」 と教えてくれた。すると、Kも「僕も一緒だ!!僕が寂しくないようにって、お兄ちゃん、お姉ちゃんと ぼくがいるの!!」と話題に参加した。七五三で命について話したあとのことである。

11月

「もめたあとで」

朝、部屋でままごとをしていたKと箱で遊んでいたHが遊び方をめぐって 口で言い争いを始めた。私の視線を 感じていた二人は手を出しそうになると、とっさに手を引っ込め、私のほうを見ていた。でも、何かを言おうと するが、私のことが気になったのか、「ふん」と言ってそっぽを向いた。そこで私が「言いたいことは最後まで 言う。ふん!で終わらないで」と言うと、しぶしぶ歩み寄って「あのさー、Kが僕にこうやってするから・・・」 「Kだって・・・僕に・・・」と話し始めていた。そして最後にしばらく沈黙し、小さな声で「ごめんね・・・」 「僕も、ごめんね・・・」と照れて言い合い、笑い合った。男の子は毎日トラブルがある。 でも、トラブルの分だけ、自分たちで解決する力も付いてきている。

「家族ってなに??」

クリスマス会活動が始まっているが、出し物の練習を急ピッチで進めているため、なかなかテーマにそったことを子どもたちと出来ないでいる。そこで、朝の時間を使って、家族の絵を描いたり、子どもたちと家族の話をするようにしている。今日は、「かぞく」と言う文字を色塗りしたが、その際に「かぞくってパパとママと僕だよ」と言う声があった。そこで、「どんなもの?」と聞いてみると「うーん、えーっと大切なもの!!」と返ってきた。それを聞いていた隣の子も「私は大好きなもの!!」と言う。「じゃーその言葉も素敵だから色塗りしよう」と言って、みなで色を塗って言葉を作った。よく見ると、ピンクやオレンジ等どれも温かいな雰囲気が出ていた。

「ありがとうを伝える」

お帰りに、明日は勤労感謝の日なのでお休みだということを伝えた。すると「先生たちもゆっくり休んでね~」 と言う言葉を掛けてくれた。優しい言葉に感謝して、子どもたちには一年中休むことなく、みんなのことを 大切に育ててくれるお父さん、お母さんに、周りの人にもありがとうを伝えるよう話すと、「自分に出来ることは 自分でする!!そしてママのお仕事を助ける」と言う声が上がった。心が温かくなる一日となった。

「誕生の話のつづき」

先週、「お家で自分が生まれた時の話を聞いてくる」ということを宿題にと出していた。今日の帰りの会で「パパとママのたからもの」という絵本を読んで、子どもたちに「お家でお話を聞いた人」と言うと、「おへそのホース見せてもらった!!」「ママね、私が生まれる時、お腹が痛かったんだって!!」「私が逆さまにならないから、たくさん運動したら、私が逆さまになったんだって~!!」とそれぞれが聞いてきたことを発表した。発表の後、「じゃあ、次の宿題は、今日の絵本のクマさんになって、パパとママに「私はパパとママのたからもの?って聞いてくること!」と言うと、「エーッ!恥ずかしい!」と言っていた。

12月

「手が真っ黒になり、戻ってきたKくん」

お弁当の前に手を洗いに行ったKのはずだが、手に土をつけ、真っ黒で戻ってきた。チューリップの土を触ったのだ と思ったが、どう反応するかな・・・と思いつつ聞いてみた。「どうしたの?」すると、Kは「チューリップ もう咲いてるかなと思って、土の中見てみたんだけど、まだ咲いていなかったよ」と、得意げに話してくれた。

「無原罪のマリア様」

今日はマリア様のお祝い。無原罪について子どもたちに話す。先生にもみんなにも黒いお心の種があると言うことを伝えると、子どもたちは目を丸くしてびっくりしていた。「黒い種が大きくなって、黒い花が咲くのは嫌だ」と一人の子が言うと、周りの子たちも「きれいな花のほうがいいよねー」「マリア様のようにお祈りをいっぱいしよう」と口々に言った。

「あつくなってきたよ」

二人で星の子ハウスに入り、何かを作っていたOとA。そこへ「あ~寒い!! 何か温かい食べ物をください」と 二人の遊びに加わってみた。するとOが「いいですよ~。じゃあシチューを作ってあげる」と言い、鍋に泥と砂を 入れた。すると、泥の中に白砂を入れると砂埃が立ち、湯気に見えた。それに気付いたO「熱くなって来たよ~!! もう直ぐ出来ま~す!!」と、何度も砂埃を立て、料理をしていた。

「命、誕生の話の続き」

帰る前の集まりで絵本「おかあさんだもの」を読んだ。出産の物語で読み終えてから、先日の宿題について子どもたちに聞いてみた。「私はパパとママの宝物って言ってたよ!」と言う子もたくさんおり、少し恥ずかしそうにしながらも嬉しそうにしていた。そして、絵本の内容について触れ、「ママって、こんなに大変な思いをして皆を生んでくれたんだね」と言うと、「ママもお腹痛かった!ってって言ってたよ」「うちのママも~」と子どもたちも話していた。そこで「いたいから止めた!ってママが皆を生んでくれなかったら、皆はここにいないかもしれないよ~」と言うと、「そんなことママは言わない」と答えていた。そこで今日の宿題は「大変なのに生んでくれてありがとうってママに言う!!」と子どもたちと決めた。

1月

「三学期の楽しみ」

久しぶりの登園で子どもたちにも笑顔が溢れていた。友達が来ると「お早う、ひさしぶりだね」と声を掛けたり すぐ遊びに夢中になる子。それぞれの姿を見ることが出来た。そして始業式を終え、部屋に戻ってくると 「先生、もう直ぐ年長さん?」と子どもたちが聞いてきた。そんな言葉からクラスの皆に期待が持てるように 話をすると、目を輝かせていた。これからの三ヶ月間、年中として一日一日を大切に過ごしていけるようにと 伝えると子どもたちが大きな声で返事をしてくれた。

「かるた遊びのなかで」

Mを中心にカルタ遊びが始まった。私は「先生~読んで」と言うのかと思っていたが、「Mが読むよ」と言うと 皆が「いいよー」と言い、遊びが始まった。その中で、カルタを取る手が重なってしまったらどうするか様子を 見ていると、互いに顔を見合い譲らないかなと思っていると、周りの皆がじゃんけんをしようと言いだし 解決方法が決まったことでうまく収まった。また、読めない字があると「読めないから変わってくれる」などと 子どもたちたちが会話を通してカルタ遊びをスムーズに行うことができたことに感心した。

「お兄さん お姉さん」

今日は、年少組さんとお弁当を一緒に食べることになり、昨日知らせておいたので、「今日は年少さん来るんだねー」「ドキドキする~!」などと言っていた子どもたち。時間になって年少さんがクラスに来ると「ちゃんとお山座りしなくちゃー!!」と一瞬にしてお兄さん、お姉さんになった。お弁当の準備を手伝ってあげ、食べ終わると絵本を読んであげる・・・そしてお弁当を食べきれない子には食べさせてあげている、そんな頼もしい姿を見ることが出来た。

「子どもたちの会話から」

先週から続いている巨大クジラ作り。ダンボールに色紙を貼っていくという単純作業だったが、クラスの前に クジラの骨組みが登場し、「あのクジラ、早くダンボールで体を作ってあげないと、骨だけで寒いよ~って言ってるよ」 と話したことで、「今日は、早くみんなで作ってあげるぞー!」「男の子はこっち、女の子はあっちやって」と二手に 分かれて、作り始めた。私は口を挟まず、「男の子も、女の子も上手~」等の声かけのみをした。ところが、徐々に 「男の子の方が上手だよ!」「女の子だって!」と対立し始めた。普段はおとなしい子も強い口調で言い始めたので 驚いたが、私は何も言わず見守っていた。するとやいのやいのと言いあってる中、Sが「皆上手だよ! だって皆で 作ってるんだから」と一言。それまで言い合っていた子どもたちが「そうだよ~」「そうだよ~」と互いを認め始めた。

2月

「やっと行けました」

一月に行く予定だった園外保育が延期になり、危ぶまれていたが、今日は天気もよく、無事行くことができた。 園に到着するとさまざまな動物たちがいて、列になるのも忘れて柵に飛びついていた。 フクロウの前では「ホウホウ」と鳴き声を真似たり、アナグマが互いに首元を噛み合って、転がる姿を見て 「戦いごっこをしている」「相撲をしてるんだよ」と話したり、興奮気味だった。その後、お待ちかねのイベント モルモットに触る時間になった。今までゆっくりだった歩調も軽快になり、モルモットのところに向かった。 椅子に座って、足を伸ばして待つ子どもたちのひざの上に、モルモットが置かれると、女の子は優しく撫で始めた。 一方、男の子はいつもの活発さはなく、動きも表情も硬くなった。「どう?気持ちいい?」と聞くと 「うん」とだけ答えた。

「楽しさと悔しさ」

朝からレストランごっこも始まり、保育参観ではお母さんたちにお客様になってもらい、子どもたちは接客に大忙しだった。そして今日のもう一つのイベントであるリレー。今朝も練習をしていたが、結果は3位。一生懸命に走り、期待も高まっていただけに、リレーの後の子どもたちの落胆ぶりは今まで以上だった。部屋に戻り、子どもたちに「くやしいね」と話をしていると、子どもたちの目には涙が浮かんでいた。全員で一つの目標を目指し、必死に走り、結果を誰の所為にもせずに流す涙に感動。

3月

「みんな友達」

クラス最後の思い出に「仲の良いお友だちと写真を撮ろう!」と計画し、一人ひとりに誰と一緒に撮りたいか聞いて いった。だいたいみんな3~6人くらいのお友だちの名前を挙げ、ちょっと意外な交友関係が見られておもしろかった。 そんな中、Rに誰と撮りたいか聞くと、即答で「みんな!」だった。もう一度「仲良しで大好きな友だちは?」 と聞くと、やはり「みんな! だってみんな大好きな友だちだもん」という感動の言葉が返ってきた。

せいびの丘エピソード 年少 せいびの丘エピソード 年長