年長編

4月

「年少さんに」

お楽しみ会の話を子どもたちとした。以前も言っていたが、すずらん組に行き、歌を歌って年少組と仲良くなる会である。 「憧れの年長!」「何でも出来る」など、自分たちをほめたたえ、年少さんに優しくしてあげるんだ!とはりきっていた。 歌は年少さんが楽しめるようにと「手をたたきましょう」に決め、振り付けを子どもたちと考えることにした。1番の 笑いましょう~はほっぺを、2番はおこりましょう~で腕組み、3番は泣きましょう~で泣きまねとした。だが過去の記憶からか おもしろ~い顔は?」ということで、4番は変顔。一人ひとりが面白い顔をして、年少さんに笑顔になってもらう!と決めた。

「まかせて!!大丈夫」

朝、園長先生の代わりにマリア門に立とうと思い、水色コースの子どもたちに「先生いなくなるけれど、自分たちでお支度大丈夫?よろしくね」と言って出かけようとすると、Sが「大丈夫だよ、しっかりしてるし、安心して行ってきていいよ」と送り出された。自分で「しっかりしてる」と言ったことがおかしかったが、戻ってきたら、言葉通り一人ひとりがしっかりと行っている様子が見られるし、トラブルもなく遊んでいた。

「小さい命が始まって」

歯が抜けて大人の歯が生えるこの時期、グラグラしていることを伝えに来る子が多くなった。ある男の子がこう言った。 「小さい命が始まって歯がはえるよ」と。この表現はとてもきれいだと思った。お誕生会は一人ひとりを温かくお祝い する様子に心が優しくなる感じがし、自分のクラスの友だちが名前、誕生日など上手に言い終えると手を振っていた。 お部屋に帰ってからは、「おめでとう」「ありがとう」の会話があり、命のとうとさ、友達っていいな・・・と 子どもなりに感じているようだった。

5月

「母の日」

「昨日ね、3人でスパゲティーつくってね、母の日したんだ」とYがにこにこしながら言いに来た。 「お母さん喜んでた?」と聞くと「うん。なにもしなくてい~って言ってたよ」と答えた。すると 周りの子も昨日の話を始めた。明日、誕生日のSは、「明日はSの誕生日で母の日遠足もあるから Sもお母さんもとっても楽しみがいっぱいの日!!」と嬉しそうにしていた。ありがとうの気持ちを 一人ひとり違う方法で伝えたようだ。

「徳の花」

今日から始まった心の花束。今日は「良いと思ったことをしてみましょう」と言う内容だったので、帰りの集まりでみんなにどんなことをしたかを聞いてみた。「年少さんを部屋に連れていってあげた!」「何をするか友達に教えてあげたよ」などやってみたことを発表してくれた。その帰り際、K先生にRが「先生、僕、何にもできなかったんだ」としょんぼり話していた。K先生が「今日はまだ終わっていないから、これからすれば大丈夫だよ」と伝えたら 笑顔を取り戻し、帰っていった。

「神様のおめぐみ」

雨が心配されたが、とても良い天気に恵まれた。年中さんと手をつなぎ仲良くお話をしながら歩き バラ園では色鮮やかな美しいバラの花を見て「ステキ~」と感動していた子どもたち。帰りはバスで 帰る予定だったが、子どもたちがとても元気だったので変更して年長だけ歩いて帰ることにした。 年中さんがバスに乗るのをじっと見ていた子どもたちだったが、「年長のほうが強い足だもんね!」 と言って歩き始めた。園に到着し、園舎に入った途端、大粒の雨が・・・。それを見た子どもたちは 「神様が守ってくれたんだ!」と言い、空に向かってお礼を言っていた。

「ゴーヤカーテン」

今日はゴーヤの苗植をした。ゴーヤは食べることもできるが、つるが伸び、ネットに絡まっていくと大きなみどりの カーテンになる。夏の強い日差しがカーテンに遮られて涼しくなる。すると、クーラーを使わなくてすむから電気を 無駄遣いせずに過ごせる・・・などと話をすると、Dが「なるほど~節電だね!!」と言った。皆、「大きくなーれ!」と 心を込めて苗に土を被せていた。

6月

「ちいさなおうち」

なかよしハウスに7人の女児が集まり、家族ごっこが始まった。椅子とテーブルを置くと座りにくい空間になった。 何とか入ったが、「あれ?足がきついなー、とても狭いね」などと窮屈そうにしていた。私が「年少のときはそんな ことなかったのに、それだけ大きくなったのね」と言うと、「こんなに大きくなったんだ」「天井まで届いたらここで 遊べなくなるね」と自分たちの成長を感じていた。 室内では積み木遊びに夢中で、年少さんもクラスの中に入ってきて遊んでいるが、一呼吸おいて言葉を掛たり、自分 の使っているものを欲しいと言われたら、ちょっと我慢して貸してあげたりと、自分たちが今までやってもらったよ うに、小さい子どもたちにしている。優しさのバトンが受け継がれているのを感じた。

「修理やさん」

昨日の台風すごかったね。たくさん風がふいて、雨が降ったね」と言う子どもの会話から、なかよしハウスの屋根を 修理することになった。「トントンってこうやると屋根が治り、雨が降っても大丈夫」と一生懸命釘を打つ真似をする 女児。「修理やさん、窓とドアを見てもらえますか?」と声を掛けると「分かりました。結構ひどいですね」とまさに 職人さん。「もうこれで大丈夫、台風が来ても安心ですから」と、とても盛り上がった。

「せんせいあのね・・・」

登園してきたNが「先生あのね・・・言うの忘れてたんだけどね、父の日の歌の時、パパ泣いてたんだよ。作戦大成功だね!」 と言った。いつも一生懸命お仕事をして頑張ってくれているパパを感動させて泣かせちゃおう!と子どもたちと作戦を練って いた。「でもパパね、泣いてないって言うの。私見たんだもん!つぅ~って涙流れてるの!!」と言うので、「パパ恥ずかしいんだ と思うよ。嬉しくて涙出たんだね。パパの涙Nだけの秘密の宝物にしたら?」と言うと、「分かった!!」と微笑んだ。

7月

「心の光り」

3クラスでバルーンをしようと遊戯室に集まっていると、Y先生が大きな手紙を持ってきてくださった。中を見ると・・・ 手紙と招待状が・・・子どもたちは大興奮!!ボンファイアー=良い火からの手紙。辞書を引き、ボンファイアーの意味を調べ たり、自分たちの生活の中で火はどんな役割をし、灯り、光りはどんなに大切なものか皆で話し合った。するとKが「光り は周りを明るくしたり、人の心を優しくしてくれるでしょう?光りがなかったら人の心は影ったままになってしまう!」と言 った。

9月

「園外保育」

お天気になり、皆で園外保育に出かけた。目的地は「ジャブジャブ池」到着すると、ためらうことなく水に飛び込む子ども たち。そのうち、イルカやアシカの真似が始まった。お泊り保育の水族館や、保育室の壁面で魚やイルカをよくイメージして いたので、実際水の中に入りなりきることが出来たのだと思う。腹ばいになって泣き声を出しながら泳いでいるさま、噴水を 使って水攻撃をしたり、噴水を止めてみたり、思う存分水遊びを楽しんでいた。

「他の子の分まで頑張る」

私の組の子は足の遅い子が多く、何時もビリになってしまう。このことについて皆に問いかけてみた。「バトンの渡し方が悪 い、よそみをしない、砂いじりをしない」と言うことだけで、具体的な話ではない。「足の遅い子がいたらどうする?」と問 いかけてみた。Sは「やらないで見ててもらえばいい」と言い、Sは「もし自分がその立場だったらどう」と聞き返した。 するSは「やっぱりみんなで走るしかないか・・・」と言った。すると、MとLが「足の遅い子も頑張ってるんだから その分、自分が頑張ればよい。」と言った。

「嬉しい知らせ」

昨日、一人のシスターから伺った良い知らせ(Yが泣いている年少さんに自分のハンカチを差し出したこと)を クラスの子どもたちに伝えた。その話を聞いて、心が温かくなってとても嬉しい気持ちになったと私の感想を 言うと、ゆうきが、「あのね、僕が年少のとき、お姉さんがハンカチを貸してくれたんだ。だから僕も貸してあげ たの」と言った。その話を聞き、また心が温かくなった。

「老人ホーム訪問」

今日は、老人ホームに行き、ご高齢の方とたくさん触れ合うことができた。子どもたちの歌声に耳を傾け ある時は一緒に口ずさんでくださった。手遊びは全員で楽しく行うことが出来た。 プレゼントも喜んでいただけ、子どもたちもコミュニケーションを積極的にとり「私の名前は○○。星美幼稚園…。」 と、よくお話をしていた。子どもたちも頭をなでてもらったりと、楽しいひと時をともに過ごすことができた。 園に帰ってきて、「おばあちゃんの手は優しくて、しわしわだった」とか「優しかった 」等と言い お年寄りからたくさんのパワーをいただくことの出来た一日だった。

「悔しくて」

最近なかなか勝てないリレー。今日は、特にクラスの中でも足が速く、リレーに対して真剣だった2人が大号泣した。声を上げて泣き続ける彼らにクラスの友だちが寄り添い、背中をさすり、「大丈夫だよ」「次頑張ろう」など優しい言葉を掛けていた。友だちって素敵だなーと思える瞬間だった。

10月

「いもほり」

秋が深まり、いも掘りを楽しみにしている子どもたち。行く前にどのように土の中に眠っているか話している時 私が「一本だけではなくいくつもあるのよ」と言うと「じゃー大家族でいるんだね」「仲良しだね」と話していた。 いざ堀に行くと勢いよく掘り始めた。「大きいのが取れたよ」と宝物を発見したかのように嬉しそうな表情が あちらこちらで見られた。学びの多い収穫祭で、帰りの道のりも足取り軽く、「重たくないの?」と聞くと「全然」 「このくらい、どうってことないよ」という逞しい答えが返ってきた。

「山登り頑張るぞ」

お天気に恵まれて予定のルートは変更したものの、山登りを実行することが出来た。コンクリートの坂道を登っていると、「高尾山はどこにあるの?」と言ったので「ここは山の中だよ、もう山登りは始まってるのよ」と言うと驚いていた。コンクリートだったからイメージが湧かなかったのだろう。しかし、だんだんと「さるがいるかも」「トトロが住んでいるかも」と周りの自然、木下の穴などを見てメルヘンの世界が広がっていった。頑張って登り、無事頂上まで辿りつくことができ、お弁当はあっという間に食べてしまった。

「心を込めて」

徳の花が始まる時「ただお祈りするんじゃないよ、心を込めないと祈りは届かない」と伝えた。その為か、何時もより 真剣にお祈りする子が多かったように見えた。そして徳の花最終日にも、もう一度同じようなことを伝えた。 すると、真面目で、神様やマリア様のことが大好きなSは一人目を閉じて、眉間にしわを寄せて心を込めて (いや、力を込めて)祈る姿が目に入った。誰かのために祈る、祈りの日常化、これはとても素敵なことだ。

「献金箱」

明日のボリビアデーに向けて、子どもたちは今日、献金箱を持ってきた。(子どもたちにとって、今週がずっと我慢の 一週間であったと思われる) お母さんからいただいたエピソードにも「~を我慢した、お手伝いをした」などと書いて くださっていた。ところで子どもたちはどんな思いで、どんなことを伝えたいのかなと思い、ハートの紙に書いてもら うことにして、マリア様を通して貧しい国の子どもたちに伝えることにした。そこには「きれいなお水を飲んでね」 「お布団にしてね」「お食事食べてね」と言う願いが込められていた。また「毎日お祈りしているよ」との温かい心も 一緒に届けようとする子もいた。

11月

「リレー」

帰りの外遊びの時間、久しぶりにリレーを行っていた。Nの弟のKくんが参加しているのを見て、年中、年少の友達が どんどん加わっていった。勝負ではなく、ずっとバトンを渡し、走り続け、ゴールはなかったが、どの子も走るのを 楽しんでいるようだった。学年を超えて行っていたので、年長児の年下の子たちを励ます姿、優しさなどがよく見られた。 1周を走りきるのが大変な年少児にたいして並走してあげたり、半分で代わってあげたり、走り終えた子を過剰に褒めたり 年長は年長同士で対決したり・・・と上手い具合に自分たちで成り立たせ楽しんでいた。

「私は最後に余ったものでいい」

おままごとをしている時、色々な形と大きさのコップがあり、5人で選ぶことになった。「先生は大人だから大きいのね」と決めてくれ、次に子どもたちが選んでいた。次々に選んでいく中で、一人の女の子が「私は最後でいいよ。みんなは欲しい物を取って」と言った。この子の心の中には優しさや思いやりが満ちているんだと思った。最後に残ったコップにはひびが入っていたことに気が付き、「かごの中の違うものを探そう」と提案し、みなの輪から離れた。「よく友だちに譲れたね、本当にそれでよかったの?」と聞くと、「みんなが好きなものを使っていいの。私は我慢できるから」と話してくれた。

「配役発表」

月曜日に希望する役を聞き、今日、水曜日に発表ということを伝えておいたので、みんな朝から「発表楽しみ~」 と口々に言っていた。いろいろなタイプの子がいて昨日の一日で「私はあれをやりたいんだよね~」などアピール してくる子も数名いて必死さ?!を感じた。もちろん第一希望になれない子も多数いるが、どの役になっても 頑張って欲しい。と伝えるとみんなその思いを受け止めてくれた。一人ひとり台本を渡しながら役を発表して いったが、私はひとりひとりの表情を見ていた。なりたい役になれた子は他の人の気持ちを考えてか 「やった!」 と大きな声で言うことなく、ニヤッとする子が多かった。なれなかった子はちょっと残念そうではあるものの 「お願いします」と言うと、必ず「はい」と言って受け止めてくれ、誰も文句を言わなかった。

「感謝のプレゼント」

感謝の会の後、聖劇活動をした。一人の先生につき、いくつもの役を教えることに対して、子どもたちは「先生たち大 変だね・・・」と励ましてくれた。それぞれの練習が終わり、部屋に戻ってくると「これからどんどん楽しみになるね。 ワクワクする!!」と気持ちが高揚していた子どもたち。Mが「楽しみだけど先生は子どもたちの為にたくさんいろいろ な事考えるでしょ?大変・・・先生にも感謝のプレゼント作ればよかった・・・」と言った。しばらくすると数人の子 が「いつもありがとう」と書いた手紙をプレゼントしてくれた。

12月

「心がひとつって」

今日はフィナーレまで通して行った。昨日はフィナーレの歌の時には力尽きてしまい、集中力もない状態だったが 今日は、一人ひとりが一生懸命歌う姿が見られた。子どもたちにはとても素敵だったことを伝えた。 お帰り前MとKが「今日のフィナーレみたいなのが心が一つになるってこと?」と聞いてきた。 「なんかさ、すごく気持ちよかったもん!!」二人は何か感じ取ったようだ。

「楽しかった!!」

お弁当をたべながら今日のリハーサルの話をしたり、お互いの衣装を褒めあっていた。「緊張した?」と聞くと、首を振り 「楽しかった!もう一回やらせて~」と言ってきた。するとNが「小さい天使はあまりよくできなかった・・・恥ずかしく なって」と下を向いて寂しそうな表情した。それを見ていたMがひとこと。「失敗は成功のもと、次のときはもっと自信を 持ってできるよ!」と励ました。

「チューリップが咲くころ」

聖劇活動後、チューリップをの球根を植えた。朝、植え方と土の中の様子を黒板に描いて話をしていたので、子ども たちは自分で確認しながら植えていた。お弁当を食べている時のこと。Nが「チューリップが咲くころって、 もう私たち一年生でしょう、見られないね・・・」と言った。「なんだ。」とがっかりする子の中に「新しい年少さんが 喜ぶね。会えないからその代わりにプレゼントだね。」と言った。

「マリア様が笑った気がする」

トランスフォーマの基地でR、Y、T、H、Kで遊んでいた。その少し前にUが「先生・・・友達が入れてくれなかった・・・」 と悲しそうに言ってきていたので、遊んでいる子に聞いてみると、やっぱり入れてあげなかったようだ。ともだちの気持 ちを一緒に考えていると、Yが「じゃあ、僕のこれ使っていいよ!」と何も持っていないUに渡し仲間に誘った。その後、 少ししてからTが「何かマリア様が笑った気がする」と言い、Yの行動が良かったんだと思った様子だった。

1月

「1年生になったら」

子どもたちに「この歌知ってる?」と弾き歌いすると、「聞いたことあるけど知らな~い」と皆、首をかしげていた。 自分が子どもの頃、進学を楽しみにして口ずさんでいた歌を今の時代の子は知らないのかとびっくりして、先読み しながら指導した。一通り歌い終えると、「先生友だち100人できたらすごいね!楽しみだね!!」「いい歌」と、 とても楽しそうにしていた。

「上手に作れますように」

いよいよ展覧会の個人製作に取りかかる。紙粘土製作 をやる前に、「最後まで自分の力でできますように」と みんなでお祈りをした。何時も以上に長い時間目を閉じて祈る子どもたちの姿がほほえましかった。活動中は とても集中しており「分からない」「できない」の言葉を一度も聞くことはなかった。クラス目標の「何事も 最後まで諦めない力」が一人ひとりの中に育っているように感じ取れた。

「一枚一枚」

自分で描いた絵を展覧会に飾るため、二枚好きな絵を選んだ。何時もは朝の時間など空いているときに選んでいるが 今年は時間がかかった。一年間に描いた絵を机に並べると、皆手を後ろに組み美術館の絵を鑑賞しているかのように 一枚一枚じっくり見て、思い出や描きにくかった所、頑張ったところを言いながら選んでいた。一枚の作品に込めら れたその時の思いを思い出していたようだ。

「ドン・ボスコ」

子どもたちは昨日胸につけて帰ったおメダイを嬉しそうに見て、「ママに名前書いてってちゃんと言ったよ。 大切なものだから」と言いに来た。 「ドン・ボスコってすごいよね。心は強く優しいし、子どものこと大好きでイケメンだし・・・会いたかったね」 と友達同士でドン・ボスコのことを話し合っていた。「ドン・ボスコは子どもが大好きっていうけれど、私たちも 大好きだよね。幸せだね」と今日は心からドン・ボスコを思いながら過ごした。

2月

「お別れ会」

準備したプレゼントを早く渡したくて、今日を楽しみにしている子が多かった。「喜んでくれるかな」とドキドキ ワクワク。そして逆にプレゼントをもらえることを知ると大喜びしていた。プレゼント交換の時は、本当に嬉し そうで、年中からメダルは帰りの遊んでいる時も掛けている子がいて、嬉しい様子が窺えた。会食の時には年少 さんのお世話をしてあげることが多く、優しい姿がたくさん見られた。普段教室で見る姿は「一年生になれるか しら」と少し不安に思うこともあるが、学年の垣根を越えるとやっぱりお兄さん、お姉さんなんだなと感じた。

「話しきれないな」

Kが一番に登園してきた。私の顔を見るなり、「あけましておめでとうございます。今年もよろしくおねがいします!」 と笑顔で言った。「冬休み楽しかった?」と尋ねると「うん!でも話しきれないな~」と嬉しそうに言った。

「陶芸が笑っている」

今日は楽しみにしていた陶芸の色塗りをした。乾いた作品を大切にして落とさないようにゆっくりと運び、色付 けをした。色付けを始めると土色だった作品に命が吹き込まれたかのように鮮やかになり、子どもたちはその変 化を楽しんでいた。Uはしまじろうの顔の形の入れ物を作った。色付けしながら「なんかさぁ、黄色で塗ったり しているうちにさぁ、陶芸が嬉しそうに笑っているように見えた!!」と言った。そして大切に持ち、「じゃあ またね」と言って先生に渡した。

「あと25回」

展覧会を終え、片付けもあとわずか、次は卒園式まで突き進むばかり。今日子どもたちと数えたのだが 卒園式まであと25回しか幼稚園に来る日がない。これを聞いてびっくりしていた。卒園式はどんな事 をするのか・・・と言う話になり、「幼稚園で遊んで心も体も大きくなって小学生になれますっていう証 がもらえる日なのよ」と伝えると、Sがすかさず「え!!それないと小学生になれないんじゃー、チケット みたいなやつ?」と聞き返してきた。「そうよ。大きな素敵な紙のチケットよ。」と教えると、次はHが 「休んだらどうなるの?」と聞くので、「後でお渡しします。」と答えた。

「子どもたちでできること」

朝、職員室で園長先生とお話しをして保育室に戻ろうとすると、子どもたちが階段から下りてきた。 私の姿を見つけると、Aが「あっ先生!子どもたちだけで体操しておいたよ~。今からトイレに行って 手洗い、うがいしてくる!」と言った。急いで戻ると、皆で力を合わせて、出ていた机の足をたたみ 片付けていた。するとEが「あっおかえりなさい!先生探しに行ったら先生たちとお話ししてたからさ みんなで話し合って、子どもたちだけでできることをやろうとしてみたの」と言った。皆が集まって きたので「すごいね!先生感動したよ!!」と言うと、嬉しそうに微笑み、皆でハイタッチしていた。

「けじめ」

卒園式活動を行う前、クラスで今からすることの話をした。 「卒園式活動を・・・」と言った瞬間に子どもたちのおしゃべりが止まり、皆の背すじがピーント伸びた。 「うわぁ、さすが年長さん言わなくても自分たちでできちゃうんだね!」と言うと 「け・じ・めでしょ?みんなの為の式だからみんなが主役なんだよね」とGが言った。 「そうだ!みんなが主役!!」とFが繰り返すと、全員の力強い目が私を見つめた。

3月

「心の中の気持ち」

今週に入ってから、Aが甘えてくるようになった。以前から甘えん坊ではあったが、人前では恥じらい 思いをストレートにぶつけてくるようなことはなかった。ところが、今は人前であろうが、「抱っこして」 「先生のこと大好き」「このクラスの中で一番誰が好き?」と聞いてはベッタリとくっついている。 思いきり抱きしめたり、スキンシップを取ると、今度は、「卒園したくない」「弟の変わりに僕が幼稚園に いく!!」と言い、腕をぎゅっと掴んだ。

「約束」

日に日に近づいてくる卒園の日。子どもたちも「あと何日、あ~寂しい・・・」と別れを感じているようだ。 朝の遊びの中で、「ねっ!約束だよ。忘れないでね」「うん、いいよ!!」とやり取りをしている声が聞こえて きた。なんだろう?と近づいてみると、2人で手をぎゅっとつなぎ、ニコニコしていた。私の姿に気が付く と恥ずかしそうに逃げていった。2人は何か大切な約束をしていたようだ。

「スクラムを組む」

この三年間、たくさんの人の支えの中で生活してきた子どもたち。 中にいると分からない部分もあるかもしれないが、外から来て客観的に見ると、ここの園は本当にすごい と思う。神様、マリア様がいて、先生たちが一人ひとりの子どもを本当に大切にしている。三年間という 時間を過ごす中で、全員同じ気持ちで保育に携わる。子どもたち、保護者のみなさん、そして先生たちが しっかりスクラムを組み、頑張って来たことは素晴らしいことだと思う。卒園ミサ、感謝の会にあたり 強くそう思った。

せいびの丘エピソード 年少 せいびの丘エピソード 年中